ピエゾ式のインクジェットヘッドの一覧表

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インクジェットプリンターには、ピエゾ式とサーマル式の2種のインクジェット方式が存在しているということは、こちらでも取り上げました。

ピエゾ式は構造が複雑で、集積が難しく、ヘッドが高価になりがちなかわりに、インクへの負荷が少なく、様々な材料が吐出可能とされています。

インクジェットによるものづくりを推進しているなかでインクジェットものづくりに使えるプリントヘッドの一覧表、比較表がないなと思いましたので調べられた範囲で情報を集め、整理してみました。

古い情報や足りない情報もあると思いますので、お気づきの点や、良い参考資料がございましたらぜひ教えていただけると助かります。特に各ヘッドのノズル径をご存じの方、ぜひ情報提供をいただけると助かります。Z値を出すのに必要で、ユーザーがヘッド選ぶときの重要な基準になると思っているのです。各プロジェクトが最適なヘッドに出会う一助になれば幸いです。

解像度VS最小粘度※公開データベースでエレファンテックが収集したデータをグラフにしたものであって、各社のヘッドの性能を保証するものではありません

このインクジェットヘッドの一覧表を眺めてみると、各社のヘッドの戦略も見えてきて興味深いです。
ユーザーとしては、どのような粘度の材料であれば、どのメーカーのヘッドを中心にトライすればいいかなど一覧から選ぶことができるのは便利だと思います。
まだまだ集まっていない情報としては、ヘッドのノズル径ですね。インクジェットでうまく吐出できるかどうかの一つの指標にZ値というのがありますが、ノズル径が重要なパラメーターなのです。詳しくはこちらの論文など参照。

また、ノズル径の1/10以下のサイズの粒子でないとヘッドが詰まると良く言われています。ぜひ皆さんからの情報も褪せてみんなで便利な表に仕上げていきたいと思っております。
間違ってる場所やもっと他のヘッドの情報がここに乗ってるから収録しなさいよというコメントもお待ちしております。各社、コンサバなデータを出しているところと、そうでないところもあるので、一概には言えないけれども、一つの大雑把な見方としてということで公開情報ベースで羅列しております。

インクジェットものづくりはかなり技術的に難しいチャレンジになることが多いので、少しでも誰かが登った階段を他の人が登らなくて良いように、各チャレンジャーが一番難しい課題に集中できて、より多くの成功事例が生まれるように、他の人も必要になりそうな調査資料が出来上がった場合、積極的に公開して知見の共有をしていこうと思います。