エレファンテックの低炭素PCB『SustainaCircuits®』、 Logitech社マウスに量産採用
~革新的技術の量産供給を開始、サステナビリティ実現を推進~
エレファンテック株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:清水信哉、以下 エレファンテック)は、本日、Logitech International(以下 Logitech社、日本法人名:株式会社ロジクール)のコンピューターマウスに量産採用されたことを発表しました。
Logitech社は、この最先端技術を量産規模で採用する初の海外企業となります。Logitech社とエレファンテックは、本量産開始を皮切りに、エレクトロニクス業界におけるサステナビリティ推進に向けて連携を深めて参ります。

この連携の中核となるのは、アディティブ方式のPCB印刷プロセスを採用した『SustainaCircuits®』にあります。これは、インクジェット技術による回路印刷と選択的な銅めっき技術を組み合わせることで、従来のサブトラクティブ方式(エッチング工程)が不要となり、製造過程における廃棄物と二酸化炭素排出量を大幅に低減します。
今回の採用は、Logitech社の「サステナビリティのための設計(Design for Sustainability)」アプローチと完全に合致しており、製品のカーボンフットプリント削減に対する両社の共通した姿勢を明確に示すものです。Logitech社は『SustainaCircuits®』を採用することで、よりスマートに、より少ないエネルギーと廃棄物で設計する方法に焦点を当て、サステナブルデザインにおけるリーダーシップをさらに強化します。
エレファンテックCEO 清水信哉 コメント
Logitech社との連携により達成された、エレクトロニクスの持続可能な未来に向けた我々の歩みにおける、この重要な節目を発表できることを大変嬉しく思います。人類は理論上、持続可能な未来を形作るアイデアや技術を持っていますが、最大の課題は常に商業化でした。商業化には、技術を市場に投入するリスクを厭わない人々と、それらを率先して受け入れるアーリーアダプターの両方が必要です。Logitech社と連携を開始した当初から、私たちはその実行力に常に感銘を受けてきました。彼らのコミットメントなしには、本日発表するこの素晴らしい成果は実現できなかったでしょう。この連携モデルが触媒となり、テクノロジー業界がより持続可能な未来への進歩を加速させるきっかけとなることを願っています。
Logitech社でビジネス部門のプレジデントを務めるPrakash Arunkundrum氏 コメント
エレファンテックは、環境負荷削減に取り組むことで、家電業界に意義ある変化をもたらそうとするLogitech社の理念を体現しています。『SustainaCircuits®』は業界標準を再定義し、さらなる進歩を促す可能性を秘めています。エレファンテックのような進取的な企業は、従来の産業にダイナミズムと創造性をもたらします。Logitech社の「Logitech’s Future Positive Challenge」を通して始まったこの連携が実現したことを、私たちは大変嬉しく思っております。彼らの画期的な技術は、すでに当社のMX Verticalマウスにインパクトを与えており、持続可能な技術が単なる発明にとどまらず、グローバルな規模で実社会の解決策を拡大することにあるのだと証明しています。
この連携のきっかけは、2023年にエレファンテックがLogitech社の「Logitech’s Future Positive Challenge」で受賞したことでした。エレファンテックの革新的な低炭素PCBソリューションに関する最初の提案を受けて、Logitech社のチームは、貴重なアドバイスや専門知識、ブランド面での支援を提供しました。両社で何度も協議を重ねることで『SustainaCircuits®』はさらに洗練され、この革新的なPCB技術を最初の製品へスムーズに搭載される道筋ができました。
エレファンテックは今後、高まる世界的な需要に応えるため、持続可能なPCBソリューションのポートフォリオを拡大し、生産体制の強化を図っていきます。引き続き、革新的で環境に配慮した技術を通じて、世界中のエレクトロニクスメーカーの脱炭素化への取り組みを支援してまいります。
Logitech International S.A.(Logitech 社)は、1981 年に設立されたマウスやキーボードなどのコンピュータ周辺機器を提供する企業。スイスのローザンヌに本社を置き、スイス証券取引所(LOGN)およびナスダック・グローバル・セレクト・マーケット(LOGI)に上場しています。
エレファンテックは、独自の金属インクジェット技術により、持続可能なプリント基板製造を開拓しています。同社の革新的なアプローチは、従来の方法と比較してCO₂排出量を75%、水消費量を95%削減します。エレファンテックの持続可能性へのコミットメントは高く評価されており、2023年10月にはCEATEC AWARDにおいて経済産業大臣賞を受賞するなど、複数の賞を受賞しています。
詳細については、https://elephantech.com/ をご覧ください。
会社概要
会社名 | エレファンテック株式会社 |
設立 | 2014年1月 |
本社所在地 | 104-0032 東京都中央区八丁堀四丁目3番8号 |
代表 | 代表取締役社長 清水 信哉 |
事業内容 | プリンテッド・エレクトロニクス製造技術の開発、および電子部品の製造販売 |
URL | https://elephantech.com |
発表・取材等について 広報担当 pr@elephantech.co.jp