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【登壇のお知らせ】EAJ公開シンポジウム「ネクストイノベーターへ伝える起業・創業の魅力」
日本工学アカデミーの若手委員会と大阪大学産業科学研究協会/PE研究会との共催で開催される EAJ公開シンポジウム「ネクストイノベーターへ伝える起業・創業の魅力」において弊社清水が登壇します。 EAJ公開シンポジウム「ネクストイノベーターへ伝える起業・創業の魅力」 このシンポジウムでは、イノベーションを実践している8名の著名起業家等(大学発ベンチャー創業者や気鋭の工学者)が登壇します。研究開発成果の社会・経済的付加価値化に関心を持つ方や、起業に関心を持つ学生・若手世代、そして企業や教育機関においてイノベーションマネジメントやサステナビリティの実現へ向けた活動を担う幅広い層へお届けする、次世代への期待と希望を語るイベントです。 (EAJ公開シンポジウムお知らせページより引用) 開催日時 2021年11月19日(金曜日)13時00分~16時35分 開催方法 Zoom ウェビナーによるオンライン形式(一般公開) 登壇者 落合陽一氏をはじめ ベンチャー創業者や気鋭の工学者8名が登壇 参加登録 無料 参加申込 参加登録フォーム URL https://www.sekitani-lab.com/s […]

【講演のお知らせ】『インクジェットものづくりとSDGsの交差点』
一般社団法人日本画像学会 の 第90回イメージングカフェにて『インクジェットものづくりとSDGsの交差点 ~ “金にならない”ESG対応技術はどうやって推進するのか ~』 という題で、弊社杉本がZoomでのオンライン講演を行う予定です。みなさまのご参加をお待ちいたしております。 講演『インクジェットものづくりとSDGsの交差点 ~ “金にならない”ESG対応技術はどうやって推進するのか ~』 エレファンテックはインクジェットで金属インクを印刷し、電子基板を製造、量産採用もされ始めているベンチャー企業である。インクジェットによるものづくりは製造プロセスが短くなるため無駄が減るだけでなく、オンデマンド製造による無駄な在庫がない製造手法として大きくSDGsに貢献するものである。ただし、まだ成熟していない技術は既存技術に対しコストパフォーマンスと信頼性で勝負しづらく、社会実装が進まないケースも多い。 ESG*対応は良いことだけど、それ儲からないでしょ?と突っ込まれがちですが、やるべきだし反対はしないけど優先順位が下げられてしまう現状を打破する方法を世界の事例を眺めながら探る。 * ESG: E […]

FPC置き換えによる環境負荷低減 のご提案(2)~枯渇しつつある銅~
さっそくですが、皆さんは「銅」といわれるとどんなことが頭に浮かぶでしょうか? 銅は昔から産業では重要な役割を担っており、それこそ奈良の大仏だって銅でできていますよね。電気の技術が発達するにつれ、銅は電気を通し安くまた加工もしやすいためよく「産業のコメ」なんて言われたりします。さて、そんな産業の必須資源が枯渇しつつあることを皆さんはご存知でしょうか? 今回の記事では、そんな銅の現状とサステイナブルなモノづくりについて一緒に考えてみたいと見たいと思います。 銅はどこにある? みなさんは銅鉱山って言葉を聞いたことがあるかもしれません。銅を含む資源は鉱山で採掘されます。銅の場合、鉱石100トン当たり約0.5トン~1トンの銅が含まれているのが一般的で、不純物を除去して純銅ができます。それが電子基板に使われているというわけですね。 ではそんな銅の鉱山はどこにあるのか皆さんはご存知ですか?銅を含む金属って案外身近な石や土にも含まれていますが、銅は平均0.00005~0.0001%程度しかないんです。これだといくら銅があっても抽出するのに 非常に労力とコストがかかり採算が全くあわないですよね。 そのた […]

【当社求人へ応募を検討いただいている方へ】エレファンテックのご紹介
エレファンテック株式会社の採用担当です。 私たちは世界初の製造技術「ピュアアディティブ®法」でフレキシブル基板の製造開発を行っているスタートアップ企業です。現在、事業の拡大に向けて主に営業職や技術職の採用を積極的に行っています。 当社のコーポレートサイトには製品情報や技術情報など多くのコンテンツ掲載していますので、求職者の方向けに一見して当社の概要をご理解いただけるよう当社の基本情報となる5つの記事をご紹介します。今後、当社により興味を持っていただけるよう情報発信をしていきたいと思っています。 ①エレファンテックの歩み エレファンテックはなぜ生まれたのか?創業当時のお話からこれまでをお伝えしています。 ▶ 【Elephantech Story :1】エレファンテックの歩み ②エレファンテックで働く上で大事にしているカルチャー 私たちは”Elephantech Way”(7つの文化)を大事にしています。このカルチャーに共感して入社をご決断してくれた方が大勢います。 ▶ Elephantech Way – 我々の […]

【Elephantech Story :1】エレファンテックの歩み
黎明期(2014 – 2015) エレファンテックの歴史は2014年1月6日文京区本郷の小さなビル(70平米くらい)で、清水(現社長)と杉本(現副社長)の2人でAgICを創業したことからはじまります。当初は銀のナノ粒子を含んだ特殊な導電性インクを使ってホビーや教育用の製品やAgICプリンタ開発をしながら技術開発を行いつつ色々な応用を模索していました。 撮影中の清水 ピュアアディティブ法を生み出す(2015後半 – 2017) その後、同じく本郷のビル(200平米くらい)に引っ越し、現在のP-Flex®の基礎となる技術を開発しました。めっきを組み合わせる技術が生まれたのは、清水の机の上の水槽実験からだったそうです。 技術開発を重ね「純粋に形成したい部分にだけ選択的に物質を積層していく」という独自製法(※)を生み出し、これをピュアアディティブ法と命名しました。ピュアアディティブ法により、製造工程を少なくし生産を高速化することで製造コスト・リードタイム・環境負荷削減が実現しました。(※)特許第6300213号 取得済 2017年7月には、フレキシブル基板のブランド名を […]

「不要な部分を溶かす」プロセスから「必要な部分に印刷する」プロセスへ
P-Flex🄬は、ピュアアディティブ®︎法によって製造されるFPCです。 これまでの電子回路は、フォトリソグラフィと呼ばれる、全面に金属を貼った上で不要な部分を溶かす、という手法で作られてきました。 エレファンテックの開発したピュアアディティブ®︎法はこれまでとは全く逆の発想で、必要な部分にのみインクジェットで金属ナノ粒子を印刷し、さらに無電解めっき技術で金属を成長させるという製造方法です。 (*1)特許 第6300213号 取得済 これまでのプリント基板製法(他社製法)では銅箔を製造し、フィルムとラミネートし(CCL製造)、感光材料をラミネートしたあと、露光、現像、エッチングによって不要な部分の銅箔を溶解・廃棄することで、所望の銅パターンを得るという、非常に長い工程でした。 エレファンテックの独自製法(ピュアアディティブ®法)ではフィルムに金属を印刷し、成長させることで所望の銅パターンを得る方法で、銅箔製造プロセス、CCL製造プロセスが丸ごと不要になる上、エッチングで銅箔を溶解・廃棄するプロセスも不要となります。 これまで:「不要な金属を削る」 →無駄が多い これから :「必要な金属 […]

【学会発表のご報告】「インクジェットを利用した高周波対応フレキシブルプリント配線板 (Cu/ Ag/ PTFE) のエコフレンドリーな作製方法の開発」
大阪大学大久保先生と協業で行っている「熱アシストプラズマによるPTFEの表面改質を活用した高周波向けPTFE基板の開発」について、6月25日に開催された日本接着学会で「インクジェットを利用した高周波対応フレキシブルプリント配線板 (Cu/ Ag/ PTFE) のエコフレンドリーな作製方法の開発」という題で学会発表をしました。 大久保先生が開発をすすめる熱アシストプラズマによるPTFEの表面処理は、従来のナトリウムを使う処理に比べて安全かつ廃液レスで異種素材等と密着するための処理が可能です。今回は、銅板を張り合わせてエッチングするプロセスに比べて、廃液が1/10以下になる当社のピュアアディティブプロセスを組み合わせることで、非常に環境負荷が低い製造手法でPTFEを基材とするフレキシブル基板の作成に成功しています。 日経 xTECHで取り上げられました。

【メディア掲載紹介】日経 xTECH:阪大がフッ素樹脂への接合に新手法 ミリ波アンテナでの活用期待
日経 xTECH (2021年6月28日付)「阪大がフッ素樹脂への接合に新手法 ミリ波アンテナでの活用期待」という記事で弊社のピュアアディティブ法による、PTFE / 銀 / 銅の3層のFPC製造についても触れていただきました。 (弊社杉本からのコメント) 日経 xTECHさん、掲載ありがとうございます。そして、ご協力いただいている大阪大学の大久保先生、多くの協業先の皆さんに感謝いたします。 本記事の内容は接着学会で発表された内容を受けたものですが、記事内の『PTFEと銀ナノインクの間の表面粗度が大きく、』という部分ですが、今回作成したPTFE基板の伝送損失が大きいと考えられるのは、銀ナノ粒子をシード層とした導体層のPTFEと密着している側の界面比導電率の計測結果が悪かったことによります。この界面比導電率の悪さは、バルクの銅に比べて焼成された銀ナノ粒子層の体積抵抗率が悪いことに起因しています。銀ナノ粒子は100~200℃で焼成するとポーラス構造が形成されますが、ポーラス構造のない銅に比べると銀ナノ粒子層部分はどうしても抵抗が高くなってしまいます。 今後は、違う材料を積層することで高周波 […]

FPC置き換えによる環境負荷低減 のご提案(1)
電子産業は今、IoT、5Gといろいろな流れの中でまだまだ増え続けています。その中で低環境負荷であることは大変重要になってきています。 経済協力開発機構(OECD)の「OECD Environmental Outlook to 2050(2012)」によると、水需要は2000年から2050年の間に、製造業は5倍、電力は2.4倍の需要増が見込まれていると言われています。 エレクトロニクスは、これまで大量の水資源や金属資源を使い、大量の廃棄物を排出する産業でした。 18億人が2025年までに絶対的な水不足になると言われる現代において、これまでのエレクトロニクスは持続可能とは言えなくなってきています。 国土交通省 水資源問題の原因 水需要と水ストレス 「引き算」ではなく「足し算」の製造方法 これまでの電子回路は、フォトリソグラフィと呼ばれる、全面に銅箔を貼った上で不要な部分を溶かす、という手法で作られてきました。そのため1メートル角の電子回路を1枚を作るのに、およそ1トンから2トンぐらいの水が必要となります。 それに対して、エレファンテックの開発した独自の技術(ピュアアディティブ®法)はこれま […]

【講演のお知らせ】『IJものづくり(PE含む)の第2の死の谷を越える』
一般社団法人色材協会 2021年度上期 色材インクジェット部会において、6月1日 14:00 より弊社杉本が登壇いたします。 『IJものづくり(PE含む)の第2の死の谷を越える』という演題で、インクジェットものづくりの、3D回路形成、センサー技術など最新のインクジェット技術の応用、及び、新規材料技術展開について講演をする予定です。Zoomでのオンライン開催となります。ご参加をぜひお待ちいたしております。 講演『IJものづくり(PE含む)の第2の死の谷を越える』 インクジェットモノづくり界隈は予算がある企業やプロジェクトが強引に第1の谷を渡り、第2の死の谷の前でスタックしている技術やプロジェクトが多い。 エレファンテックは、ローンチカスタマーとなる「大企業」と、第2の死の谷の前にいる技術やプロジェクトをマッチングし、ローンチカスタマーのPoC予算を持ってStage4の量産に到れるようにマイルストーンを設定し、ビジネスプロトタイプと精算プロトタイプを同時に回す作業を推進する役割を担う。 日 時 2021年6月1日(火曜日)14時00分~14時45分講演30分、質疑応答15分 会場 Zoom […]

【P-Flex® を使うメリット】フレキシブル基板で光学センサーの視野角を広げる
光学センサーを基板に実装して使用する 光学センサーには、主にスマートフォンやタブレットのディスプレイの明るさ調整等を目的にした照度センサー、カメラ等に搭載されるカラーセンサー、その他、自動ドア等に用いられるの近接センサーがあげられます。これらのセンサーの重要な性能としてFOVというものがあります。 図1:Texas Instruments OPT3001 Application Report : SBEA002A:3D Field of View 基板の上にセンサーが実装されており、筐体(グレー部分)の一部を光が透過できるよう開口し防塵のためガラスなどでカバーされている。 FOV (Field of View)、視野角 FOVとは光学センサーが光を感知できる、あるいは近接センサーのLEDから赤外線を照射できる範囲であり、視野角が狭いと、測定できる範囲が狭くなるため多くの最終製品で広いFOVが要求されます。 光学センサーをメイン基板として使用されるリジッド基板に実装する際にはスイッチやディス プレイ等の他の部品も実装される場合も多く、これらの部品が光学センサーよりも厚さがあるためこの厚さ […]

【メディア掲載紹介】日経ビジネス:地球を救う「シン・メッキ」 水使用量10分の1の電子回路基板
日経ビジネス(2021年05月17日付)日本に埋もれる「化ける技術」のシリーズ第二回目に『地球を救う「シン・メッキ」 水使用量10分の1の電子回路基板』というタイトルでエレファンテックに関する記事が掲載されました。 エレファンテックでは印刷した銀インクの部分のみ銅を成長させ、膜を作るメッキ加工をしている。メッキ液の材料配合や銀インクとの反応のさせ方などが極秘のノウハウとなっている。銅の膜を作ることで電気抵抗を大幅に下げられるといい、この狙った部分だけメッキ処理することで銅の廃液を10分の1以下に減らすことに成功。この「シン・メッキ」とインクジェットこそ地球を救う値千金の技術なのだ。 金属工学と化学を掛け合わせた技術はまさに秘伝のたれでブラックボックス化できる。長年、培われてきた特殊なメッキ加工はまねされにくい。まさに温故知新のものづくりが、水資源や環境など社会課題を解決するディープテックに息づいている。(記事より引用) 日経ビジネス電子版 雑誌『日経ビジネス』5月31日号 メディア掲載一覧 メディア記事に掲載された記事を読む

【メディア掲載紹介】fabcross:インクジェットとレーザーの併せ技で微細かつスピーディー、エレファンテックのFPC新製品
fabcross(2021年05月14日付)に「インクジェットとレーザーの併せ技で微細かつスピーディー、エレファンテックのFPC新製品」 というタイトルで記事が掲載されました。 インクジェット印刷だけでは精度の追い込みが足りなかった個所をレーザーで追加工することで、「型レス」という利点はそのままで、高精細なパターン形成が量産に耐え得るスピードで実現できるとしている。一方、レーザー加工の難点であった加工スピードも、インクジェット印刷による前加工で克服している形である。 従来製品では最小線幅と線間(L/S)が200/200µmまでであったところ、新製品では100/100µmまで対応可能になった。今後の改良で、50/50µmまで対応していく予定だ。 (記事より引用) メディア掲載一覧 ▶ fabcross 掲載一覧 ▶ メディア記事に掲載された記事を読む

【デザイナーインタビュー】Elephantech Way ポスターへの想い
エレファンテックではCulture-based Management(カルチャーに基づいた組織運営)を目標にしています。そして同じ価値観を共有するために、カルチャーを Elephantech Way という9つの行動規範にまとめています。 このたび、そんな Elephantech Way のメッセージをビジュアライズしたポスターを制作しました。 ポスターデザインを手掛けたインハウスデザイナー(およびデータチェックエンジニア)の綱田に、このポスターデザインへの想いなどを聞きました。 クリックで pdf版をご覧いただけます。 Elephantech Wayの成り立ち まずElephantech Wayの成り立ちから説明すると、Elephantech Wayの前身として会社で定めた「Mission&Values」というものがありました。 当時のミッションは「新たな製造技術を作りグローバルスタンダードとし世界を前進させる」というもので、それを実現するためのバリュー(価値観)として、自分たちのあるべき働き方というのを、そのときすでにいくつか掲げていました。 それをベースに、社内外の業務や […]

【メディア掲載紹介】日本経済新聞:電子回路を印刷、日本のものづくりで持続可能な世界を
日本経済新聞(2021年4月27日付電子版/28日朝刊紙面)Game Changer 挑戦者たちシリーズに「電子回路を印刷、日本のものづくりで持続可能な世界を」というタイトルで記事が掲載されました。 電子機器の需要は今後も増え続ける。多くの製造業は大量の水を必要とするうえ、様々な廃棄物も出す。ものをつくる過程で、水やエネルギーを大量に投入するようなものづくりは持続可能ではない。日本の成長を支えてきた技術力を革新的な発想で前進させれば、新たな世界を切り開くことが可能だ。 モニター大手、EIZOのディスプレーなど採用事例も出てきた。目指すのは世界。自動車は狙っている市場の一つだ。自動車部品で実績を作り「信頼を得れば、世界へ行くのは容易になる」。清水は起業にかけた思いをひとつひとつ形にしようとしている。(敬称略) (記事より引用) メディア掲載一覧 ▶ 日本経済新聞 掲載一覧 ▶ メディア記事に掲載された記事を読む