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【学会発表のご報告】公益社団法人 自動車技術会(JSAE)秋季大会でIMPCについて発表
公益社団法人 自動車技術会が主催する2020年秋季大会(学術講演会)のエレクトロニクスセッションにて、弊社桑原が『銅資源の枯渇と環境負荷に配慮した3次元配線部品の開発 -金属インクジェットプリント技術とインモールド成形技術による部品統合効果の解明-』という題で発表をいたしました。自動車関連メーカーをはじめ、大学関係者や樹脂材料および成型関連メーカーなど多業種の皆様にご聴講頂きました。 金属インクジェット印刷技術とインモールド成形技術を組み合わせた3D配線部品の自動車採用時の効果を報告する。自動化や電動化による配線数の増加と環境負荷、金属資源保護の問題に着目。内装の照明部品に本3D配線技術を適用し、構成部品数に加え製造時の廃液を最大80%、銅の使用量を約60%低減することを解明。(抄録より引用)

【特別講演登壇のお知らせ】『車載向け量産に向けて進む、金属印刷とインモールド成形技術の応用 と課題』
日本MID協会定例講演会において特別講演『車載向け量産に向けて進む、金属印刷とインモールド成形技術の応用 と課題』のテーマで弊社清水が登壇いたします。 特別講演『車載向け量産に向けて進む、金属印刷とインモールド成形技術の応用 と課題』 日時:2020年11月13日(金曜日)14時20分~14時50分 ※定例講演会は13時30分開始です。 会場:オンラインによるライブ配信(ZOOM ウエビナー使用) 参加費:無料 登録方法:事前申込み要(定員 300 名) 申込期限:2020年11月9 日 (月曜日)

【特別講演登壇のお知らせ】『インクジェット技術の産業応用への取り組みと展望』
エレファンテックは、インクジェットプリンターで銀ナノインクや有機導電材料等機能性材料を描画し、ものづくりを行う大学発ベンチャー企業です。来年頭には大型の量産工場(Max月産50000平米)も稼働します。 諏訪湖周辺の産業は、繊維→精密機械→集積回路・エレクトロニクス と発展を遂げてきました。 インクジェットものづくりは、材料の無駄を排し、プロセスを短くし、インダストリー4.0という未来のものづくりの主役と考えています。電子基板工場を国内に回帰させた当社の事例のように、諏訪湖周辺のものづくりを地域発のインクジェットで元気にする方法を探る発表をする予定です。 特別講演『インクジェット技術の産業応用への取り組みと展望』 日時:令和2年11月26日(木曜日)13時00分~14時30分 会場:長野県工業技術総合センター 精密・電子・航空技術部門 4階視聴覚セミナー室(岡谷市長地片間町1-3-1)

【メディア掲載紹介】化学工業日報:日清紡メカトロニクス-エレファンテック、ADAS車部品、樹脂と配線一体、低コスト・23年量産へ
日清紡メカトロニクス-エレファンテック、ADAS車部品、樹脂と配線一体、低コスト・23年量産へ 2020年10月8日付、化学工業日報に「日清紡メカトロニクス-エレファンテック、ADAS車部品、樹脂と配線一体、低コスト・23年量産へ」という内容で記事が掲載されました。 日清紡メカトロニクスとエレファンテック(東京都中央区)は7日、ADAS(先進運転支援システム)搭載車向け配線一体型成形部品を共同開発することで基本合意したと発表した。エレファンテックの樹脂と電子回路を一体化する立体配線技術「IMPC(In-Mold Printed Circuit)」を取り入れる。これによって薄型化や部品点数の削減などが可能になる。すでに部品のプロトタイプが完成しており、2023年の量産開始を目指す。(記事より引用) メディア掲載一覧 メディア記事に掲載された記事を読む

【メディア掲載紹介】fabcross:エレファンテック、ADAS搭載車向け成形部品の開発で日清紡メカトロニクスと基本合意を締結
2020年10月8日付 fabcrossに「エレファンテック、ADAS搭載車向け成形部品の開発で日清紡メカトロニクスと基本合意を締結」 というタイトルで記事が掲載されました。 清水氏は今回の協業について、「新技術導入に時間がかかる自動車業界において、基礎研究ではなく2023年量産開始という具体的な目標をもって、日清紡メカトロニクスと合意できたことは大きい」と評価し、さらに、両社が持つ技術の応用展開と協業により、新たな製品の企画、開発を目指すと、今後の展望を明らかにしている。(記事より引用) メディア掲載一覧 ▶ fabcross 掲載一覧 ▶ メディア記事に掲載された記事を読む

バイオセンサー製造におけるインクジェットのいいところを考える(1)
エレファンテック杉本です。前回は、インクジェット印刷は、非接触で印刷できる、デジタルマニュファクチャリング等の特徴があり、機能性タンパク質のインクの印刷にも向いている、というお話をしました。 さて今回は具体的にインクジェットのいいところを考えるというテーマでお話したいと思います。 酵素を印刷するにはインクジェットでやるのが良さそうという見方 バイオセンサーの製造において、使われる道具は様々です。バイオセンサーには、台座となる部分、トランスデューサー、メディエイター、機能性タンパク質、絶縁部、という主だった要素があります。これらをどのような手法で任意の形状に、機能を損なわない形でコストパフォーマンス良く並べるのかを多くの研究者や企業が考え実践しています。その中でもインクジェットが活躍するシーンはどういうところなのか、事例をピックアップしてみました。 少量でも高額な酵素の例 Wangら(2012) の論文では酵素の印刷手法について、シルクスクリーンと比較してインクジェットのメリットを ・高額な酵素インクの無駄が少ない ・印刷精度が高く、その再現性が高い可能性がある ・非接触式の印刷のためコ […]

【インク吐出評価サービス ブログ : 5】インクジェットヘッド方式について
インクジェットの技術は紙への印刷技術として発展してきました。ご存じの方も多いと思いますが、家庭用のプリンタとして普及している方式は、大きく分けて2種類(サーマル式とピエゾ式)あります。同じように文章や写真を印刷していても、不思議なことに中で行われていることが全然別のモノというのが面白いですよね。 サーマル式は簡単にいうと沸騰現象(膜沸騰)を利用するのでインクの中に水が必要になります。ただし、構造が非常にシンプルにできるので高密度化に向いているというメリットがあります。瞬間的に数百℃まで加熱できるヒーターを時間的に細かく制御できる技術は素晴らしいと思います。 サーマル式 一方でピエゾ式は電圧を加えると変形する圧電素子(ピエゾ素子)を利用することで複雑な波形制御が可能な方式です。つまり、液滴を大中小などと打ち分けることもできるのです。また、水が含まれないインクも使用できるというメリットもあります。ただし、構造上ある程度の圧力を発生させるにはピエゾ素子との面積も必要になるので高解像度には向かないと言われています。ただし、描画の方法を工夫すれば解像度を上げることは可能なので、リカバリーできる技 […]

【インク吐出評価サービス ブログ : 4】インクジェット吐出に関わる物性について
IJ技術を中心に様々な方々とやり取りさせていただいております。紙への印刷にて発展を遂げてきたインクジェット技術ですが、様々な液体をインク化して産業的に利用しようとする動きが活発であることを実感しています。 インクジェット技術に長い年月を携わってきた方や、これからインクジェット技術を活用したいと希望する方もいらっしゃいますし、しかもお客様が描画したいインクは多種多様であるため、私も学ぶことが多い機会となっています。 評価した様々なインク インクジェット吐出評価では、インクをご提供して頂き、エプソン製のPrecisionCoreヘッドにて評価を行います。液体としての特性とインクジェットヘッドとのマッチング適性があるかという観点で評価を行うことになります。 まず初めに挙げられる大切な物性は粘度 [mPa·s]です。 当社で使用しているインクジェットヘッドは 10mPa·s までの粘度領域に適性があります。それ以上になる場合も波形調整などで対応することが可能かもしれませんのでご相談ください。一般的にはレオメータなどの計測器にて、あるせん断応力を受けた時の物性値として計測されます。インクジェット […]

バイオセンサーと酵素:AMC始動(4)
エレファンテック杉本です。 いやー、思ったような論文ってスムーズにみつけられないですよね。今回は、バイオセンサーの製造において、検出する対象の物質と反応する酵素が複数必要な場合を紹介しようと思ってたんですが、今回ピックアップする実例が酵素ではなく、抗体になってしまいました。しかし、ここで酵素と抗体って何が違うんだろうかという点は重要だと思ったのでまず、その点について調査してみました。 下記の資料などがわかりやすかったのですが、機能性タンパク質というカテゴリーの中に、酵素も抗体も入ってるんだなと。またその機能仕方によって、分類されているのだとよく理解しました。 ・http://www2.huhs.ac.jp/~h990002t/resources/downloard/14/14biochem1/2014functionalprotein.pdf ・https://www.sciencedirect.com/topics/medicine-and-dentistry/enzyme-antibody このsciencedirectのリンクの記事にある、”Principles of Regen […]

【AMC インタビュー :1(後編)】Panasonic 中西さんに伺う、AMC への期待
Panasonic 中西さんに伺う、AMC(Additive Manufacturing Center)への期待 インタビュー記事(後編)です。 ※この記事は、前後編の2回にわけてお届けしています。前編では「新しい AM 技術で勝者になるのは誰なのか」を中心にお話を伺いました。後編もアツイ展開が続きます。 エレファンテックを知っていただいたきっかけをお聞かせください。 (杉本) では元の質問に戻って、ここはさくさく消化しちゃおうと思いますけれども、エレファンテックって最初にどこで知っていただいたんでしょうかという。 (中西) 元々はAgICという会社だったときには、私が関わっていた前の材料企業をやってきたときから、導電性のそういう回路配線材料というところをやっている部門をちょっと見ていたときがあったので、そのときに企業(AgIC)のことは知っておりました。具体的にP-Flexとかそういうものに出合ったのは、やっぱりMTRL(ロフトワーク)に関わったところから一気に深くなったというのは間違いないかなとは思っています。 2018年9月にMTRL KYOTOで催されたElephantechの […]

【AMC インタビュー :1 (前編)】Panasonic 中西さんに伺う、AMC への期待
AMCへの期待について、各方面で活躍されていらっしゃる方にホットなお話しを伺うインタビューシリーズです。 第一回目のゲストはPanasonicの中西多公歳さんです。中西さんとは昨年9月に「HP 3D Printing and Digital Manufacturing Center of Excellence」をいっしょに視察し最先端のAdditive Manufacturingを肌で感じてきました。 MTRL TOKYOでの視察レポートのイベントの様子はこちらです。 今回は、Additive Manufacturingの社会実装を日本でどう進めるか、どう進んでいきそうか、お話を伺いました。 ※この記事は、前後編の2回にわけてお届けします。 中西 多公歳さん パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社, 電子材料事業部 事業開発センター 事業企画部 事業開発課 課長 1982年大阪府生まれ。 中間機能材料専業メーカーにおいて、新素材開発、製品開発、新事業企画、マーケティング、海外営業など、複数の職務を経験。数多くのプロジェクトをマネージメント、特に、事業立ち上げの上流工程 […]