【デザイナーインタビュー】Elephantech Way ポスターへの想い

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エレファンテックではCulture-based Management(カルチャーに基づいた組織運営)を目標にしています。そして同じ価値観を共有するために、カルチャーを Elephantech Way という9つの行動規範にまとめています。
このたび、そんな Elephantech Way のメッセージをビジュアライズしたポスターを制作しました。

ポスターデザインを手掛けたインハウスデザイナー(およびデータチェックエンジニア)の綱田に、このポスターデザインへの想いなどを聞きました。

Elephantech Wayクリックで pdf版をご覧いただけます。

Elephantech Wayの成り立ち

まずElephantech Wayの成り立ちから説明すると、Elephantech Wayの前身として会社で定めた「Mission&Values」というものがありました。
当時のミッションは「新たな製造技術を作りグローバルスタンダードとし世界を前進させる」というもので、それを実現するためのバリュー(価値観)として、自分たちのあるべき働き方というのを、そのときすでにいくつか掲げていました。
それをベースに、社内外の業務や、そのためのコミュニケーションを日々積み上げていく中で、自分たちの働き方・行動規範についての解像度を更に高めてまとめられたのが「Elephantech Way」になります。

一般的に、お互いの中にある「働き方の正義」というのは案外にまちまちで、それが仕事上のコミュニケーションの支障になるというというのは往々にしてあります。それが定まっていて、例えば何かしら齟齬が生まれそうなときに「Elephantech Wayだとこう書いてある」という共通認識があることは、仕事の解決速度を早めるとともに、コミュニケーションストレスをなくす意味でも非常に役に立っていると思います。

ポスターを作成した経緯について

今回のポスターは名古屋工場向けに作られたものです。
近年社員数が文字通り倍増し、今からするとごく少人数で構成されていた創業当時とは異なる社内状況になりました。現在様々なキャリアや価値観を持った人が入社されています。それで、これまでなんとなくでもある意味共有されていたこの会社のカルチャーを、より意識的に全社に伝えていく必要が出てきました。
特に名古屋工場は別拠点であり、東京オフィスにも来られたことのない方もいます。そういう中で同じ価値観を共有していくには、今まで以上の努力が必要で、文字だけでなく、言葉を尽くすその先、つまりイメージのビジュアライズが必要と考えました。

今回のポスターデザインで特に意識した点・大切にした点を教えてください

イラストのFIXが特に時間を要しました。それぞれの価値観をできるだけシンプルな絵にまとめるつもりでしたが、これがなかなか難しい。
まず「ルールで縛るのではなく、全員が共通の価値観を持って行動すること」を奨励するのが趣旨なので、たとえ内容として間違っていなくても「〜するべからず」的な、やっちゃいけないことをやって×印がついているような絵は避けたいというのはありました。

それと、Elephantech Way は「いろいろな人が一つの行動規範の中でフラットに対等に働くためのもの」でもあり、事実この会社には本当に多様な人がいるというのが実感としてあるので、特定のパーソナリティを感じさせるような表現も避けたいと思いました。具体的には表情など、人格や性格や趣味を規定するような表現を避けています。表情以外のスタイリングも、できるだけ個性を出さないものにすることを心がけました。
その上で社員がこのビジュアルを背負って誇りに思えるポジティブな絵ということで…つまり制約と要望の嵐です。
そんな色々な思いがある中で清水たちとのヒアリングも積み上げ、ブラッシュアップを重ねました。
最終的に時間はかかりましたが、いいものになったと思っています。

このポスターから伝えたい想いをお聞かせください

ポスターを通じて、この会社で働く全員がElephantech Wayへの理解を深め、より良い仕事のあり方につなげて欲しいと思っています。同時に、みんなで共有する価値観のビジュアライズですから、会社のロゴと同じような、八丁堀と名古屋、そしてこの会社で働く全ての人にとっての共有財産になれば嬉しいです。

デザイナーとして心がけていることを教えてください

現在、社内ではデザイナーという肩書きで仕事をしている人間は2名いますが、これは我々のようなテックスタートアップでは珍しいことです。更に二人とも製造技術にもコミットするエンジニアでもあります。なので他の企業とは違う、かなり会社の思いに深く潜り込んだアウトプットができると思います。その立場ゆえに製造現場の当事者との板挟みになることも多いですが。
他の会社ではまずできない体験ができているので、その状況を活かしたポジティブなデザインができるといいなと思っています。
デザイナー:綱田康平について
自分は大学でデザインを勉強し、エレファンテックでデザイナーをやってますが、別の顔としてアーティスト活動、更にギャラリーの運営にも携わっています。

実は私の他にもそういう芸術・音楽活動に勤しむような方がこの会社にはたくさんいます。その一方で大手メーカーの技術職や役員まで務めたような方ももちろんたくさんいて、この会社で働く面々は非常に多様です。そんな中で自分のような人間が働けているのも、はっきりとElephantech Wayのおかげですし、働きやすさの保証になっています。

今回作ったビジュアルの今後の展開として、配布できる冊子化や、WEBへの掲示なども考えています。社内だけでなく世間一般にもこの「働き方の指針の共有」の大切さが伝わればと思っていて、そういう一助に今回の自分のデザインがなっていけば嬉しいです。
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