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【フレキシブル基板にチャレンジ!】ロボットアーム編[3]:回路設計
【フレキシブル基板にチャレンジ】シリーズ とは エレファンテック技術ブログ新企画、東工大の学生が初めてフレキシブル基板を使って、実際に電子工作する試行錯誤のレポートをお届けします。 電卓編の次のシリーズとして新たにロボットアーム編のスタートです。引き続きよろしくお願いします! << 前の記事 次の記事 >> 挨拶 こんにちは、平野です。 今回からロボットアームの回路設計のおはなしをしていきたいと思います。 なんだか長くなってしまいそうなので、複数回にわたって更新して行く予定です。 はじめに ロボットアーム編の初回でもちょっと触れましたが改めて。 前回の電卓編では、電卓の基板や配線、さらにはキーボード部分をフレキシブル基板で作ってみました。 しかし、電卓には本来可動部というものがありません。本来は! そこで今回の企画は、ロボットアームという動くものに対してフレキシブル基板を使っていきます! アームの関節という、大きく曲がる部分にどのようにフレキシブル基板を実装するのか…?チャレンジしてみたいと思います! まずは制御基板をつくろう 思わせぶりな書き出しからフレキ […]
Future of Intelligent Material 展 -電子デバイスの未来のカタチ- (1)
11月27日 WeWork ギンザシックス にて Future of Intelligent Material 展 -電子デバイスの未来のカタチ- を開催いたしました。 この展示会では”電子機器のデザインが変わる可能性”を体験頂くと同時に、併せて新しい回路素材とそれから生まれるデザインのプレゼンテーションを行いました。実際に企画や開発に携わった方々によるお話は大変興味深いものでした。それぞれのプロダクトについての詳細は、あらためてご紹介する予定です。 『PAPER TORCH(ペーパー・トーチ)』 『PAPER TORCH(ペーパー・トーチ)』とは、ソフトバンク株式会社が運営する消費者参加型プラットフォーム「+Style」、デザインオフィスnendo、プリンテッドエレクトロニクスの新たな応用先を探るエレファンテック(旧:AgIC)株式会社、株式会社竹尾の4社共同による、丸めると光る!電子回路入りのペーパー懐中電灯です。 株式会社竹尾の三瀬さんより『PAPER TORCH(ペーパー・トーチ)』の紹介をして頂きました。会場ではテーブルでの展示のほか、ランプのようにぶ […]
【フレキシブル基板にチャレンジ!】ロボットアーム編[2]:機体設計
【フレキシブル基板にチャレンジ】シリーズ とは エレファンテック技術ブログ新企画、東工大の学生が初めてフレキシブル基板を使って、実際に電子工作する試行錯誤のレポートをお届けします。 電卓編の次のシリーズとして新たにロボットアーム編のスタートです。引き続きよろしくお願いします! << 前の記事 次の記事 >> 挨拶 こんにちは。高橋です。 今回はロボットアームの設計についての話です。ぶっちゃけこの記事丸ごと基板関係ねえんじゃねえの、と思う方もできれば踏み止まっていただきたいです。 構造について 前回の記事で述べた通り、今回は垂直多関節ロボットを作ります。 垂直多関節ロボットとは多関節ロボットの構造の一種です。 ロボットアームと聞いてまず思い浮かべるような形状ですね。 △こういうの 設計の上で地味に面倒だったのが歯車の設計ですね。 設計にはAutodesk社のinventorという3DCADを使っているのですが、inventor君の歯車設計ツールがこれまた非常に使いづらく… そもそも歯車の設計は初めてだったのでそこでも手古摺ったのですが、それ以上にinvento […]
【フレキシブル基板にチャレンジ!】ロボットアーム編[1]:導入
【フレキシブル基板にチャレンジ】シリーズ とは エレファンテック技術ブログ新企画、東工大の学生が初めてフレキシブル基板を使って、実際に電子工作する試行錯誤のレポートをお届けします。 電卓編の次のシリーズとして新たにロボットアーム編のスタートです。引き続きよろしくお願いします! << 前の記事 次の記事 >> 挨拶 こんにちは。高橋です。 電卓の製作も無事終わり、ようやくこの【フレキシブル基板にチャレンジ!】シリーズ二つ目の製作物に移行できます。 こんなに時間をかけてしまって各方面の皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでございますが、この無力感を次のものにぶつけて加速できたらいいなと思う所存です。 次に作るもの モノづくりの一つの終着点。男子の憧れ。それがロボット(要出典)。 でもヒューマノイドは流石に無理なのでロボットアーム作れたらいいよね、というぼんやりとしたイメージは前からありました。 ただ、あくまでこの記事はフレキシブル基板のことを身近に感じてもらうことが目的なので、フレキシブル基板をロボットアームの何処かに活かせないかと苦悶していたところ。 社員のAさ […]
初めてのフレキシブル基板「学ぶ」
▶ 「始める」 → 「もっと知る」 → 「学ぶ」 プリント基板を使ったことがあるけれどフレキシブル基板の経験はゼロという人向けに、「始める」「もっと知る」「学ぶ」の3ステップで解説します。 読み終えた時に 「フレキシブル基板の効果的な使い方」が分かり、 「フレキシブル基板を(それなりに)設計できる」こと。 次に基板を作るときに「フレキシブル基板が思い浮かぶようにする」こと。 を目的としています。 フレキシブル基板を利用する前に学習すべき3つのポイント フレキシブル基板を初めて設計する前に学ぶ必要があるのは次の3つです。 耐久性 何度も繰り返し曲げ続けられる訳ではありません。どの程度曲げても良いか仕様を確認します。 設計 曲げた時に問題が出ないような設計の工夫があります。 コネクタ FPCをリジッド基板と接続するコネクタを確認します。 フレキシブル基板(FPC)の耐久性 耐久性の中でも、特に重要なのは耐屈曲性です。屈曲にもいくつかのモード(屈曲のしかた)がありますが、仕様書には一般的に摺動に対する耐性が書かれています。 耐屈曲性は、屈曲半径と摺動回数で示されます。言い換えると「ある半径で […]
初めてのフレキシブル基板「もっと知る」
▶ 「始める」 → 「もっと知る」 → 「学ぶ」 プリント基板を使ったことがあるけれどフレキシブル基板の経験はゼロという人向けに、「始める」「もっと知る」「学ぶ」の3ステップで解説します。 読み終えた時に 「フレキシブル基板の効果的な使い方」が分かり、 「フレキシブル基板を(それなりに)設計できる」こと。 次に基板を作るときに「フレキシブル基板が思い浮かぶようにする」こと。 を目的としています。 別にリジッドでも良いのでは… 前回の記事ではフレキシブル基板の特徴を紹介しました。 リジッド基板とフレキシブル基板の特徴を比較して「自分にはフレキシブル基板は必要ないな…」と思った方がいたら、正直その通りかもしれません。 「とりあえず基板が動けば良い」という段階で使うものではなく、小型化などよりハイレベルな設計をするために使われているからです。 逆に言うと、FPCを抵抗なく使えるようになれば、リジッドではできないものを作れるようになるでしょう。 事例1:GROOVE グローブ型デバイス ダンスグループのGROOVEが開発した、ダンスしながら手のジェスチャーで照明をコントロールするグロ […]
【メディア掲載紹介】biz.news.mynavi.jp :門外漢だから起こせた技術革新-丸めて光る「魔法の紙」量産化への道』
くるくる丸めると懐中電灯のように光る、不思議な紙。どこか”ひみつ道具”のような製品「PAPER TORCH」 はどうやってうまれたのか、経緯などを紹介して頂きました。 今回の製品から、回路の基材を変化させるという新たな選択肢ができたのかな、と考えています。例えば、ギターのエフェクター。エフェクターって、自作の文化があるんです。基板に自分の名前を書いたり、色を変えたりして遊んでいる人がいるんですが、そこに”材料自体を変える”という発想は、今まで起こり得ませんでした。 基板はそもそも外に見せるものではなくて、機能さえすればよいもの。そのため、基板の色にこだわることって、基本的にはないんです。しかし今回、基板を前面に出す製品を開発したことで、基板を考える上で、従来は見向きもされなかった”質感”という新たなパラメータが関与するようになりました。(記事より引用) メディア掲載一覧 メディア記事に掲載された記事を読む
【メディア掲載紹介】FACTA ONLINE:電子回路を印刷でスピード作製
FACTA ONLINE9月号BUSINESS [ヴィジョナリーに聞く!] に弊社代表 清水のインタビュー記事が掲載されました。 『これまでの方法は、まず銅を基板の全面に貼り、不要な部分を削って残った部分を配線とします。基板に占める配線の比率はものすごく小さいのでほとんど銅を捨てることになります。 我々の方法は要らないところを削るのではなく、配線として必要なところにインクジェットプリンターでまず銀のナノ粒子を印刷し、その上にめっきで銅を成長させ配線に仕上げます。 試作、量産試作、量産段階でそれぞれ必要だった型やマスクは一切不要で、製造プロセスは50%以下になり、必要な材料は30%ぐらいで済みます。 廃棄物の量はここ東京都中央区で工場を操業できるくらい少なく、既存の方法の10%以下になります。量産に入った後の回路の変更も簡単にできます。』(引用元:FACTA ONLINE) メディア掲載一覧 メディア記事に掲載された記事を読む
【フレキシブル基板にチャレンジ!】ノートPC分解号[2]
~前回のあらすじ~ ラップトップにはFFCが少ししかなかったけど、CDドライブにFPCがありそうだったよ!! ▶ 【フレキシブル基板にチャレンジ!】ノートPC分解編[1] ~回想終了~ 高橋です。 前回に引き続き、今度はCDドライブをバラバラにしていきます。 分解の前に……CDドライブの構造 CDは元を辿ればレコードに端を発する「回転させて情報を読み書きする記録媒体」の一種です。 僕のPCに装備されていたこれはCD・DVDドライブですが、最近ではBDドライブが標準ですね。といっても、PCでは薄さと軽さが求められ、また端末上でのコンテンツの購入・ダウンロードが普及したおかげかドライブ標準装備のノートPCは最近めっきり見なくなりましたが… ともかく、CDドライブの仕組みです。 CDドライブではレコードと同様CDを回転させ、レコードプレイヤーではピックアップに相当する”キャリッジ”を螺旋に合わせて移動させながらキャリッジにあるレーザー発振器と光センサーでCD表面の状態を読み取ります。 赤い矢印で差されている部品がキャリッジです。青いレンズが見えますね […]
【フレキシブル基板にチャレンジ!】ノートPC分解編[1]
こんにちは。高橋です。 今回はこのPCを分解したいと思います!(Youtuber風) ThinkPad E440 (7万円ほど)。故障済み。 分解のワケ そもそも、現状フレキシブル基板を使うのは主にメーカーの方々です。個人製作で手を出すにはやはり少々コストがかさみ、またそこまでしてFPCに手を出す理由があまりないからです。 フレキシブル基板の一番のメリットはやはりその薄さと曲げられるということで、即ち省スペースであるという点です。それが活きるのは当然薄い、または小さいことを求められる製品であるわけです。 であれば、そういった製品を分解すれば中からフレキシブル基板がゴロゴロ出てくるのではないか…? という思い付きが元で、高橋が廃棄しかけていた壊れかけのノートPCを分解しようという話になったのです。 執刀開始 詳しい分解手順はネット上に取説があるのでそちらを参照して頂き、要所要所を見ていきたいと思います。 まずキーボードを外します。 早速フレキシブル基板っぽいのが。 それも当然、ノートパソコンのキーボードにはフレキシブル基板の亜種で […]
展示会出展情報をお知らせします。
今秋の出展予定の展示会についてお知らせします。 展示内容など詳細情報は引き続きニュースとして発信していきます。 CEATEC IT・エレクトロニクス分野の企業・団体が参加し、最先端の技術や製品を発表する国際展示会 会 期:2018年10月16日(火)~19日(金) 会 場:幕張メッセ ホール4 S001 東京ビジネスフロンティア内 ブース05 URL :http://www.ceatec.com/ja/ ET2018 最先端の組込み技術、IoT技術にフォーカスした総合技術展 会 期:2018年11月14日(水)~16日(金) 会 場:パシフィコ横浜(ブース:未定) URL :http://www.jasa.or.jp/expo/
【メディア掲載紹介】日本経済新聞:東大発スタートアップが仕掛けるプリント基板革命
本日の日本経済新聞に弊社代表 清水のインタビュー記事が掲載されました。 『清水社長は「回路のインクジェット印刷技術は早ければ10年後には主流となるはず。世界をけん引する要素技術の開発企業としてアンテナや太陽電池など様々な分野に応用を広げる」と力を込める。』(引用元:日本経済新聞) 記事に掲載されている写真の代表清水の背面に見えるのは、ロゴ入りの廃液タンクです。 弊社フレキシブル基板 P-Flex🄬は従来のFPCに比べて廃液量は「10分の1以下」の環境にやさしい基板です。 メディア掲載一覧 ▶ 日本経済新聞 掲載一覧 ▶ メディア記事に掲載された記事を読む
フレキシブル基板のセンサーモジュール化
フレキシブル基板のセンサーモジュール化は、ハーネス・基板一体設計で、管理コストや調達コストを抑えることができるだけでなく、不良の原因や誤配線を減らし信頼性向上を図ることができます。 例えば、同じものを「リジッド基板+ハーネス」と「FPCP-Flex® 」で作った場合を比較すると、見た目にも配線がシンプルになっているのがわかります。具体的には 重量低減 12g → 1g 図面低減 4枚 → 1枚 部品点数低減 25個 → 14個 センサーモジュール化したフレキシブル基板サンプル エレファンテックでは、実際に品質や基板設計イメージをご確認頂くために、センサーモジュール化したフレキシブル基板(FPC)を、ご紹介しています。 Molex社製0.8mmピッチ基板対基板コネクタ104249-0810でメインボードに接続する仕様に対応しています。 [実装内容] Vishay社製UVA&UVB光センサVEML6075とTexas Instruments社製温度センサTMP116をそれぞれI2Cバスで接続し、Molex社製0.8mmピッチ基板対基板コネクタ104249-0810でメイン […]
経済産業省の「J-Startup 企業」に認定されました。
エレファンテックは、経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラムにおいて「J-Startup 企業」に認定されました。 「J-Startup」とは、経済産業省が主導する日本のスタートアップ企業支援事業で『世界で戦い、勝てるスタートアップ企業を生み出し、革新的な技術やビジネスモデルで世界に新しい価値を提供する』ことを目的としたものです。今回、日本で活躍する約10,000社のスタートアップの中から、エレファンテックをはじめとする92社が厳正な審査で選ばれ J-Startup の「特待生(J-Startup 企業)」として認定されました。(*) エレファンテックは「新しいものづくりの力で、持続可能な世界を作る」をミッションとして掲げ、今後もフレキシブル基板の開発・製造の加速に貢献いたします。 J-startup について