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「技術情報」の記事
Elephantech の製造や開発などの技術情報を中心にいろいろな角度から情報を発信します。
【フレキシブル基板にチャレンジ!】ノートPC分解編[1]
こんにちは。高橋です。 今回はこのPCを分解したいと思います!(Youtuber風) ThinkPad E440 (7万円ほど)。故障済み。 分解のワケ そもそも、現状フレキシブル基板を使うのは主にメーカーの方々です。個人製作で手を出すにはやはり少々コストがかさみ、またそこまでしてFPCに手を出す理由があまりないからです。 フレキシブル基板の一番のメリットはやはりその薄さと曲げられるということで、即ち省スペースであるという点です。それが活きるのは当然薄い、または小さいことを求められる製品であるわけです。 であれば、そういった製品を分解すれば中からフレキシブル基板がゴロゴロ出てくるのではないか…? という思い付きが元で、高橋が廃棄しかけていた壊れかけのノートPCを分解しようという話になったのです。 執刀開始 詳しい分解手順はネット上に取説があるのでそちらを参照して頂き、要所要所を見ていきたいと思います。 まずキーボードを外します。 早速フレキシブル基板っぽいのが。 それも当然、ノートパソコンのキーボードにはフレキシブル基板の亜種で […]
フレキシブル基板のセンサーモジュール化
フレキシブル基板のセンサーモジュール化は、ハーネス・基板一体設計で、管理コストや調達コストを抑えることができるだけでなく、不良の原因や誤配線を減らし信頼性向上を図ることができます。 例えば、同じものを「リジッド基板+ハーネス」と「FPCP-Flex® 」で作った場合を比較すると、見た目にも配線がシンプルになっているのがわかります。具体的には 重量低減 12g → 1g 図面低減 4枚 → 1枚 部品点数低減 25個 → 14個 センサーモジュール化したフレキシブル基板サンプル エレファンテックでは、実際に品質や基板設計イメージをご確認頂くために、センサーモジュール化したフレキシブル基板(FPC)を、ご紹介しています。 Molex社製0.8mmピッチ基板対基板コネクタ104249-0810でメインボードに接続する仕様に対応しています。 [実装内容] Vishay社製UVA&UVB光センサVEML6075とTexas Instruments社製温度センサTMP116をそれぞれI2Cバスで接続し、Molex社製0.8mmピッチ基板対基板コネクタ104249-0810でメイン […]
【フレキシブル基板にチャレンジ!】電卓編[13]:完成&お披露目
【フレキシブル基板にチャレンジ】シリーズ とは エレファンテック技術ブログ新企画、東工大の学生が初めてフレキシブル基板を使って、実際に電子工作する試行錯誤のレポートです。 失敗を繰り返し、本人たちは落ち込んでいることも多いのですが、読者のみなさん目線からすると、逆にものすごく参考になるのではないでしょうか。 とても面白いシリーズです! << 前の記事 次の記事 >> 平野&高橋です。 電卓、ようやく完成しました。長かった 完成 紆余曲折の果て、 完成しました!!! 長かった!!マジで長かった… 実際に電卓として動かしている動画がこちらです! 文字盤が無い?何か小数点おかしい? そこはフレキと関係ない。いいね? いいね? 製作を通しての反省点 初めてのフレキシブル基板ということもあり反省点が多すぎたので、備忘録も兼ねて書き連ねておきます。 各項目に貼られたリンクから経緯を見れるのでそちらもどうぞ! 回路設計での反省点 ①ジャンパー抵抗を使おう! 一枚目の基板を作ったとき、ジャン […]
【フレキシブル基板にチャレンジ!】電卓編おまけ[12]:基板設計知見編
【フレキシブル基板にチャレンジ】シリーズ とは エレファンテック技術ブログ新企画、東工大の学生が初めてフレキシブル基板を使って、実際に電子工作する試行錯誤のレポートです。 失敗を繰り返し、本人たちは落ち込んでいることも多いのですが、読者のみなさん目線からすると、逆にものすごく参考になるのではないでしょうか。 とても面白いシリーズです! << 前の記事 次の記事 >> こんにちは、平野です。 この記事では基板再設計の際に得た知見を紹介します。 何で今更再設計? マイコン君が精神崩壊を起こして自己の定義ができなくなってしまったからです。 ……基板を作る前にちゃんと32u4マイコンへの書き込みができることを確認しておけばよかったんですがね。 そもそもATmega32u4を採用した理由として、Arduino Leonardoで採用されているマイコンなので皆使っているし、何かあっても大丈夫だろうという考えがありました。 ですが我々がいざ実装して書き込もうとしても、マイコン君はdevice signatureとして毎回違った値を吐き出してきて全く書き込みができませんでし […]
【フレキシブル基板にチャレンジ!】電卓編[11]:疑似リフローに挑戦!
【フレキシブル基板にチャレンジ】シリーズ とは エレファンテック技術ブログ新企画、東工大の学生が初めてフレキシブル基板を使って、実際に電子工作する試行錯誤のレポートです。 失敗を繰り返し、本人たちは落ち込んでいることも多いのですが、読者のみなさん目線からすると、逆にものすごく参考になるのではないでしょうか。 とても面白いシリーズです! << 前の記事 次の記事 >> こんにちは、平野です。 今回は実装編のおまけとして、ステンシルを用いた疑似リフローについて紹介します。 もっと楽がしたい!! 当シリーズ10回目の記事【フレキシブル基板にチャレンジ!】電卓編[10]:基板実装リベンジで、我々はクリームはんだを用いてはんだ付けを行いました。(まだ読んでいない方は是非お読みください!) △無意味にクリームはんだの写真 その際、クリームはんだをパッドに塗布する作業はすべて手作業で行っていました。そのため、非常に時間と手間がかかる上に、パッドごとに乗るクリームはんだの量も違ってしまい、仕上がりが多少汚くなってしまったりしました。 そこで今回は、ステンシルというものを用い […]
【フレキシブル基板にチャレンジ!】電卓編[1]:シリーズ開始
【フレキシブル基板にチャレンジ】シリーズ とは エレファンテック技術ブログ新企画、東工大の学生が初めてフレキシブル基板を使って、実際に電子工作する試行錯誤のレポートです。 失敗を繰り返し、本人たちは落ち込んでいることも多いのですが、読者のみなさん目線からすると、逆にものすごく参考になるのではないでしょうか。 とても面白いシリーズです! 次の記事 >> 目次 挨拶と自己紹介 記事のコンセプト 今回の作品テーマ 今後の進行 挨拶と自己紹介 こんにちは。 この度、エレファンテックの技術を活かした電子工作の紹介記事を書こうという企画がスタートしました。 今回はシリーズ初回である、電卓の製作についての導入の記事です。 執筆は平野と高橋が行っています。 平野 東京工業大学・学士一年 電子工作系サークル「ロボット技術研究会(通称ロ技研)」所属 サークルではマイクロマウス製作を行っている。 寝ても覚めてもマイクロマウス。 ロ技研を通してこのブログ執筆に巡り合った。 高橋 東京工業大学・学士一年 同サークル所属 個人製作として左右分離型キーボードを製作中。コントローラ等のデバイス製作が好き […]