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【IJ実験室 : 紙で折った鶴を自力で飛ばそう!(2) 】
こんにちは!インクジェット実験室担当の田中です。「紙で折った鶴を自力で飛ばそう!」2回目です! 前回はこちら(↓) ▶ 【IJ実験室 : 紙で折った鶴を自力で飛ばそう!(1) 】 前回の予告通り、今回は紙の選定実験の報告です。片っ端から色んな種類の紙に印刷しまくりました! 実験用の紙を選定 ・トイレットペーパー 身近な紙といえば…と考えて、まず思いついたのがトイレットペーパー。ふにゃ ふにゃしているので鶴が折れるのかは微妙ですが…とりあえず印刷だけでもして みたい!となり採用。 ・パルプ紙(クラシアEFハンドタオル) 会社の手洗い場に置いてあったパルプ紙でできたハンドタオル。トイレットペー パーよりはしっかりしているので試しに印刷。 ・溶ける紙(インクジェット対応) 水に濡らすと溶ける紙で、触り心地は書道で使う半紙に近い。パッケージに機密 文書用紙としても使えます。と記載があったので、これに暗号とか描画して最後 は証拠隠滅…とかできたら面白そう。この紙に重ね塗り印刷したら、インクも液 体だから紙が溶けるかな?という興味もある。 水に濡らした感じ ・溶 […]
バイオセンサー製造におけるインクジェットのいいところを考える(3)
エレファンテック杉本です。前回は、インクジェット印刷を用いたセンシング分子の印刷が有利な点、というテーマでお話をしました。 さて今回は引き続き最近の研究などをご紹介したいと思います。 インクジェット製造方法のメリット 最近の研究からも引用しておきましょう。 これは、バイオセンサーではなくスーパーキャパシタの製造方法になっちゃいますが、Zhangら(2019) では、インクジェットによる製造は、高度なパターンと形状の柔軟性を持つスマートエレクトロニクスのスケーラブルな生産のための有望な手段の一つと指摘しています。 このスケーラビリティーというのは、筆者もインクジェットの重要な点だなと思ってます。同じ製造装置をたくさん並べてもいいですし、製造装置のサイズを大きくしてもいいですし、インクジェットヘッドを家庭用プリンターのようにスキャンするタイプから、ラインヘッドと言って、印刷したい横幅いっぱいにインクジェットヘッドが並ぶ用意すると製造速度が飛躍的に向上するという手法もあります。インクジェットは非常にスケーラブルな製造方法なのです。 この論文では、インクジェットはスケーラビリティーに加えて、デ […]
バイオセンサー製造におけるインクジェットのいいところを考える(2)
エレファンテック杉本です。前回は、バイオセンサー製造におけるインクジェットの具体的にいいところを考える、というテーマでお話をしました。 さて今回はひきつづきインクジェットのいいところを最新の論文などを通してご紹介したいと思います。 インクジェットプロセスで機能性タンパク質が壊れないように注意 Liら(2015) でも指摘されているのは、インクジェットのデジタルマニュファクチャリング的要素の恩恵である、オンデマンド製造のメリットです。十分な繰り返し精度と解像度が、センサーのラピッドプロトタイピングに貢献するとしています。また、この論文では前述のWangら(2012)の研究で指摘された、機能性タンパク質のDODのインクジェット印刷における、ピエゾ式とサーマル式どちらが有利かという問題と、インクジェットから高速で吐出されるときの剪断応力でインクに含まれる機能材料が壊れないかという問題に関して一つの視点を提供しています。 まず、サーマル式インクジェットで本当に吐出時の加熱で機能性タンパク質が壊れるのかどうかという点です。著者はケースバイケースで判断すべきという考えを示してます。Viravai […]
【学会発表のご報告】公益社団法人 自動車技術会(JSAE)秋季大会でIMPCについて発表
公益社団法人 自動車技術会が主催する2020年秋季大会(学術講演会)のエレクトロニクスセッションにて、弊社桑原が『銅資源の枯渇と環境負荷に配慮した3次元配線部品の開発 -金属インクジェットプリント技術とインモールド成形技術による部品統合効果の解明-』という題で発表をいたしました。自動車関連メーカーをはじめ、大学関係者や樹脂材料および成型関連メーカーなど多業種の皆様にご聴講頂きました。 金属インクジェット印刷技術とインモールド成形技術を組み合わせた3D配線部品の自動車採用時の効果を報告する。自動化や電動化による配線数の増加と環境負荷、金属資源保護の問題に着目。内装の照明部品に本3D配線技術を適用し、構成部品数に加え製造時の廃液を最大80%、銅の使用量を約60%低減することを解明。(抄録より引用)
【特別講演登壇のお知らせ】『車載向け量産に向けて進む、金属印刷とインモールド成形技術の応用 と課題』
日本MID協会定例講演会において特別講演『車載向け量産に向けて進む、金属印刷とインモールド成形技術の応用 と課題』のテーマで弊社清水が登壇いたします。 特別講演『車載向け量産に向けて進む、金属印刷とインモールド成形技術の応用 と課題』 日時:2020年11月13日(金曜日)14時20分~14時50分 ※定例講演会は13時30分開始です。 会場:オンラインによるライブ配信(ZOOM ウエビナー使用) 参加費:無料 登録方法:事前申込み要(定員 300 名) 申込期限:2020年11月9 日 (月曜日)
【特別講演登壇のお知らせ】『インクジェット技術の産業応用への取り組みと展望』
エレファンテックは、インクジェットプリンターで銀ナノインクや有機導電材料等機能性材料を描画し、ものづくりを行う大学発ベンチャー企業です。来年頭には大型の量産工場(Max月産50000平米)も稼働します。 諏訪湖周辺の産業は、繊維→精密機械→集積回路・エレクトロニクス と発展を遂げてきました。 インクジェットものづくりは、材料の無駄を排し、プロセスを短くし、インダストリー4.0という未来のものづくりの主役と考えています。電子基板工場を国内に回帰させた当社の事例のように、諏訪湖周辺のものづくりを地域発のインクジェットで元気にする方法を探る発表をする予定です。 特別講演『インクジェット技術の産業応用への取り組みと展望』 日時:令和2年11月26日(木曜日)13時00分~14時30分 会場:長野県工業技術総合センター 精密・電子・航空技術部門 4階視聴覚セミナー室(岡谷市長地片間町1-3-1)
【メディア掲載紹介】化学工業日報:日清紡メカトロニクス-エレファンテック、ADAS車部品、樹脂と配線一体、低コスト・23年量産へ
日清紡メカトロニクス-エレファンテック、ADAS車部品、樹脂と配線一体、低コスト・23年量産へ 2020年10月8日付、化学工業日報に「日清紡メカトロニクス-エレファンテック、ADAS車部品、樹脂と配線一体、低コスト・23年量産へ」という内容で記事が掲載されました。 日清紡メカトロニクスとエレファンテック(東京都中央区)は7日、ADAS(先進運転支援システム)搭載車向け配線一体型成形部品を共同開発することで基本合意したと発表した。エレファンテックの樹脂と電子回路を一体化する立体配線技術「IMPC(In-Mold Printed Circuit)」を取り入れる。これによって薄型化や部品点数の削減などが可能になる。すでに部品のプロトタイプが完成しており、2023年の量産開始を目指す。(記事より引用) メディア掲載一覧 メディア記事に掲載された記事を読む
【メディア掲載紹介】fabcross:エレファンテック、ADAS搭載車向け成形部品の開発で日清紡メカトロニクスと基本合意を締結
2020年10月8日付 fabcrossに「エレファンテック、ADAS搭載車向け成形部品の開発で日清紡メカトロニクスと基本合意を締結」 というタイトルで記事が掲載されました。 清水氏は今回の協業について、「新技術導入に時間がかかる自動車業界において、基礎研究ではなく2023年量産開始という具体的な目標をもって、日清紡メカトロニクスと合意できたことは大きい」と評価し、さらに、両社が持つ技術の応用展開と協業により、新たな製品の企画、開発を目指すと、今後の展望を明らかにしている。(記事より引用) メディア掲載一覧 ▶ fabcross 掲載一覧 ▶ メディア記事に掲載された記事を読む
バイオセンサー製造におけるインクジェットのいいところを考える(1)
エレファンテック杉本です。前回は、インクジェット印刷は、非接触で印刷できる、デジタルマニュファクチャリング等の特徴があり、機能性タンパク質のインクの印刷にも向いている、というお話をしました。 さて今回は具体的にインクジェットのいいところを考えるというテーマでお話したいと思います。 酵素を印刷するにはインクジェットでやるのが良さそうという見方 バイオセンサーの製造において、使われる道具は様々です。バイオセンサーには、台座となる部分、トランスデューサー、メディエイター、機能性タンパク質、絶縁部、という主だった要素があります。これらをどのような手法で任意の形状に、機能を損なわない形でコストパフォーマンス良く並べるのかを多くの研究者や企業が考え実践しています。その中でもインクジェットが活躍するシーンはどういうところなのか、事例をピックアップしてみました。 少量でも高額な酵素の例 Wangら(2012) の論文では酵素の印刷手法について、シルクスクリーンと比較してインクジェットのメリットを ・高額な酵素インクの無駄が少ない ・印刷精度が高く、その再現性が高い可能性がある ・非接触式の印刷のためコ […]